理化学研究所 計算科学研究機構

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Events/Documents イベント・広報

国際ワークショップ JLESC2015(ジェイレスク2015)開催報告

セッション

2015年6月29日〜7月1日、スペインのバルセロナに、米・欧・日本からスーパーコンピュータを持つ6機関が集まり、スーパーコンピュータなどで使用するソフトウェア技術についてワークショップを開催しました。現地スペインの学生を含む100名近くが参加しました。
研究員の参加レポート

JLESC(ジェイレスク)とは?

米のアルゴンヌ研究所や、ドイツのユーリッヒスーパーコンピューティングセンターなどを含む6機関(参加機関)が共同で研究活動を行うために作られた国際組織がJLESCです。大規模で高性能な計算科学で使用するソフトウェアに関する多くの研究プロジェクトが進行しており、年2回のワークショップ開催の他、研究員を相互に派遣し、様々な共同研究も行われています。

ワークショップのプログラム

今回のワークショップでは、テーマ別に6つのセッションを設け(アジェンダ)、それぞれ7〜8件の発表が行われました。理研AICSからは7名の研究者が最新の研究についての発表や司会を担当しました。パラレルセッション(同時並行)もあり、参加者は興味のあるテーマを選び、熱心に耳を傾けました。

BSCのスーパーコンピュータの見学

バルセロナスーパーコンピューティングセンターの見学

ワークショップ初日の基調講演のあと、教会の中にあることで有名な、バルセロナスーパーコンピュータセンターの見学会が行われました。参加者は、美しいステンドグラスの柔らかい光が差し込む教会の中に、かつて地中海や大西洋を制覇したスペインにちなんで「Mare Nostrum(我らの海)」と名付けられたスーパーコンピュータが神々しく設置されている様子を興味深く見学しました。

2016年12月には神戸で開催

懇親会 このワークショップは今後ドイツ、フランスで行われ、日本では、2016年の12月に理研AICS(計算科学研究機構)で開催される予定です。(開催スケジュール
詳細が決まりしだい、当ウェブサイトで案内いたします。

  

 

~研究員の参加レポート~

バルセロナで開催されたジェイレスク2015のワークショップは、様々な機関が共同研究の可能性を探る研究の初期段階を目にすることができた貴重な機会でした。

通常カンファレンスやワークショップでは、完成された研究が発表されます。それに対し今回は、研究の初期段階について発表するよう勧められました。そのため、リラックスした雰囲気の中で参加者と発表者の交流が生まれ、共同研究の機会を見つけるにはより効果的でした。コーヒーブレイク中のディスカッションでも同様で、研究の初期段階では共同研究の可能性をピンポイントで見つけやすいものでした。

また、このワークショップのもう一つの特筆すべき点は、典型的なHPC研究分野についての発表が並ぶというより、HPCアプリケーションに関する研究発表の存在感が大変大きかったことです。宇川副機構長も発表時に提案していたように、今後も各ワークショップで、アプリケーション分野に関するテーマを設けることが良いと考えています。

研究者個人としても大変実りあるイベントでした。自分の研究に対してのフィードバックに加え、ANLやBSC, UIUC のグループとのディスカッションで、今後の共同研究の可能性がある研究ポイントが複数浮かびました。本格的に実現すれば良い研究成果につながるのではと思っております。

アティア モハマド ワヒブ モハマド研究員(プログラム構成モデル研究チーム


参加機関

UIUC イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
INRIA フランス国立情報学自動制御研究所
ANL アルゴンヌ国立研究所
BSC バルセロナ・スーパーコンピューティング・センター
JSC ユーリッヒ・スーパーコンピューティング・センター
理研 計算科学研究機構(理研AICS)

アジェンダ

各機関の活動報告と基調講演
プレセッション: アプリケーションとミニアプリ
パラレルセッション1:プログラミング・モデル
パラレルセッション2:I/O、ビッグデータと可視化
パラレルセッション3:レジリエンス(システムの信頼性や回復力など)
パラレルセッション4:(続き)I/O、ビッグデータ、可視化
パラレルセッション5:パフォーマンスとツール
パラレルセッション6:数値解析法、アルゴリズム

今後の予定

2015年12月2日〜4日 ドイツ・ボン
2016年6月  フランス・リヨン
2016年12月  日本・神戸